1990年生まれ千葉県出身。フリーランスのライター・編集者。とうもろこしと大学いもとものづくりが好き。最近はレーザーカッターを使ったアクセサリーをつくるのが楽しい。
2024.06.12
大人になるほど大切さが身に染みる友人の存在。気の置けない友人と語り、笑い、ときに励まし合う時間は他に変え難い癒しを与えてくれます。そこで今回は普段から親交のある、あおいさんとえみっくすさんを迎えてインタビュー。お二人の出会いから、互いをどんな存在として捉えているのか、日頃どう支え合っているのかなど伺いました。
あおい(写真:右)
「ホス狂いあおい」としてさまざまなメディアに取り上げられ注目を集めるyoutuber。ホストを巡る動画で人気を博したyoutubeチャンネル「ぶーちゃんねる-歌舞伎町リアル-」は登録者数24万人を超える。現在は”ホストと姫”というコンセプトのアイドルグループ「AoiroGroup」のプロデューサー兼アイドルとして精力的に活動。
えみっくす(写真:左)
「デブ業界の橋本環奈」や「職業 デブ」というキャッチコピーを掲げて活動するインフルエンサー。ミスiD2022にてアイドル賞を受賞。地元北海道でメイド喫茶のメイドとして勤め、就職を機に上京。IT企業のSEを経て現在はモデルやライバーなどとして幅広いジャンルで活躍している。
初対面は共通の友人の誕生日会。出会った瞬間「この子だ!」と声をかける
── 本日はお食事を用意させていただきました。ぜひ食べながらお話を聞かせてください。
あおい:わあ、すごい! 今日このために食事抜いてきたんですよ。
えみっくす:私も! すっごい豪勢。見て、お肉にフォーク刺さってるよ。
あおい:本当だ。あ、私、魚の塩釜焼きってずっと食べてみたかったんです。ここでお目にかかれて嬉しい。トンカチで叩いて割るんだ。一緒に叩く?
えみっくす:オッケー。せーのっ。あれ、結構分厚いね。あ、割れた!
あおい:じゃあ、私取り分けるね。
えみっくす:ありがとう!
── まず、お二人は何をきっかけに仲良くなられたんですか?
あおい:共通のインフルエンサーの友人の誕生日会で出会いました。
えみっくす:今から3、4年前になるかな。
あおい:そうそう。今も携わっているんですが、当時からホスト関連のSNS運用をしていて、そのときちょうど出演してくれる女の子を探してたんです。
えみっくす:そうだったね。
あおい:ホストと共演することになるので、どうしても女の子から嫉妬されたりするんですよ。同性受けする明るい子がなかなか見つからなくて困っていて。そんなとき誕生日会でえみっくすちゃんを見て、「この子だ!」と思って声をかけました。
会えば恋の話で盛り上がる。共に恋をすると生活に支障がでるタイプ
── それから公私ともに親交があるんですね。
えみっくす:そうですね。プライベートでも一緒にご飯食べに行ったり。サイズ的にかわいいデザインのお洋服を探すのが難しいので、情報共有したりしてます。洋服の趣味も近いんですよ。同じアパレルブランドのアンバサダーもしたりしていて。
── 今日のお洋服もかわいい……!
えみっくす:そうなんです。袖のところが牡蠣みたいでお気に入りなんです。
── そう見えてきました(笑) お二人は性格も共通しているところが?
あおい:性格は結構違うかな。えみっくすちゃんは姉御肌でさっぱりした性格なので、助けられてることも多いです。私が落ち込んでたりすると「いろいろあると思うけど」って言ってスタバカードをくれたりして。いつも癒してくれています。
えみっくす:私も普段は引っ張っていくタイプではないんですよ。基本は放っておいても周りの皆がやってくれることの方が多いので(笑)
あおい:(笑)
えみっくす:さっきみたいに料理を取り分けたりするのはあおいちゃんが率先してやってくれるんですけど、相談受けたりするのは私の方が多いのかな。
── 普段会ってどんなお話をされるんでしょう?
あおい:仕事や恋愛の話が多いですね。恋愛の話は、この前こういう人と出会ったとか、好きな人や彼氏ができたとか、なんでも。
えみっくす:恋するとお互い精神がブレやすくなるんだよね。
あおい:そうだね。何も手につかなくなったりする。
えみっくす:生活に支障がでるよね。
── お二人とも恋にのめり込むタイプなんですね。
あおい:そうですね。ただ、アプローチのスタイルは全然違うかも。えみっくすちゃんは積極的だよね。
えみっくす:そうだね。というか、出会って「この人いいな」って思ったらその人も私に興味を持ってくれる確率が高いんですよね。だから、ちょっとちょっかいだしたらすぐ勝ち取れる(笑)
あおい:(笑)。私は真逆で、すぐ「私なんかが」って思っちゃう。「なんでこの人私と一緒にいてくれるんだろう? 何をメリットと感じてるんだろう」と勘繰っちゃうというか。そういうときにえみっくすちゃんが「『私のこと誰だと思ってんのよ』くらいのメンタルでいいんじゃない?」って励ましてくれるんです。
えみっくす:うんうん。でも、そんなこと人に言いつつ、私は付き合うとその人に情が湧きすぎて尽くしちゃうんだけどね。
ホストにはもう見返りを求めない。二人がリラックスできる瞬間
── オンとオフが付きづらいお仕事をされているお二人。日常のなかで意識的にリラックスする時間は設けていますか?
あおい:私はシーシャバーに行くことですかね。新宿に行きつけが2軒あるんですけど、一回入店すると3〜4時間くらい滞在してる。そこに行けば友達にも会えるので雑談もできるし、気が済んだら「今から仕事するわ」って言って散り散りになって仕事し始める、という感じで過ごしています。
── えみっくすさんは?
えみっくす:私は週に2〜3のペースで行くサウナかな。サウナに入ってるときって、思考がクリアになるんですよ。複雑に考えてたこともシンプルに考えられる。サウナで十分整ったら、ご飯食べて寝るって決めてます。サウナのあとのご飯ってまじで10倍くらい美味しいんですよ。
── 何を食べることが多いですか?
えみっくす:ラーメンとか定食が多いですね。とにかくサウナのあとって米がめっちゃ美味しいんです。
── 推しを持つことも癒しを得る手段の一つだと思いますが、あおいさんは現在熱心に応援しているホストの方はいるんでしょうか。
あおい:今もホストクラブへは行ってはいるんですけど、前みたいに「この人が一番」とか「この人にシャンパンをおろしたい」とか思うことはなくなりましたね。今はホストの仕事を応援する、というよりかは自分の仕事を頑張りたい時期で。
えみっくす:うんうん。
あおい:ホストクラブに通ってたときは、恋愛相手としてホストに見返りを期待しちゃってたんですよ。でも今考えたら、遊び疲れたっていうのもあるんですけど、お客として楽しませてもらえるんだったらそれで充分じゃん、って。だからそんなにお金使う必要もないか、という考えに至りましたね。
── 今はご自身の活動に注力されてるんですね。
あおい:そうですね。今は自分のやりたいことに集中したくて。そのなかの一つとして、アイドルのプロデューサーをやってるんですが、メンバーと喧嘩になったときなんかはえみっくすちゃんに真っ先に相談します。私、主語がないタイプで感情的になることも多いので、伝えたいことがうまく伝えられなかったりするんですよ。
えみっくす:私もどちらかと言えば感性で動く方だけど、人のことだから冷静に見れるのかも。それに喧嘩してる相手も分かってるからどういう伝え方をすればいいのか考えやすいんだと思う。
── お互いを信頼し合っている。
あおい:そうですね。プライベートはもちろん仕事面でも、えみっくすちゃんは私の頭の中で描いたことをそのまま再現してくれる。自分の分身みたいに感じることもありますね。
えみっくす:何かあったときは、お互いがお互いを支え合うっていう感じだよね。
企画:株式会社おくりバント
協力:ROMBO
Writer
いちじく舞